パナソニックの安い縦型洗濯機(全自動洗濯機)の機能に「送風乾燥」があります。
家電量販店でも、「送風乾燥付き」ってアピールされていますね。
実は「送風乾燥」では服はほとんど乾きません。
この記事では服が乾かないことを実践・実証します。
- 「送風乾燥」の機能について
- 「送風乾燥」で実際にどれくらい服が乾くのか
- 乾燥機能の必要性
私は同棲を始める際に「送風乾燥」機能付きの洗濯機を購入し、1年半以上使用しました。
服を乾かす目的としては、無いよりは良いけど、完全な乾燥は絶対無理です。
パナソニックの送風乾燥とは洗濯槽の乾燥機能

パナソニックの縦型洗濯機の機能「送風乾燥」は、本来の目的は服の乾燥ではなく、洗濯槽の乾燥です。
服を乾かす機能ではない

洗濯後の洗濯槽は水分が残り、カビ発生しやすい環境になります。
「洗濯槽を乾かしてカビの発生を抑えよう」というのが送風乾燥の本来の目的です。
パナソニックの取扱説明書でも、洗濯機の手入れに使うように書かれています。
洗濯物を入れたままでも大丈夫

洗濯槽を乾かす機能なら、「洗濯物を取り出して使う機能なの?」って思うかもしれませんが、違います。
衣類をしっかり乾かすような能力は無いですが、
「洗濯槽を乾かすついでに衣類もちょっと乾かそう」
っていう使い方で大丈夫です。
多少ではありますが、洗濯物も乾きます。
洗濯物を乾かすなら他の手段が必要

様々な理由で洗濯物を外に干さずに乾燥させたい人は多いと思います。
「送風乾燥」のみでは不可能なので、何かしらの対策は必要です。
- 室内で乾きやすい工夫をする
- 衣類乾燥機を購入する
- しっかりとした乾燥機能の付いた洗濯機を購入する
上から順にお金がかかりにくい方法です。


送風乾燥で服が乾かないことを実践

送風乾燥で服が乾かないことを実践します。
写真で見てもわかりづらいので、洗濯物の重さ計測しました。
水分の分だけ重くなるはずです。
使用する環境に近づけるため、私が1日で実際に洗濯する衣類量を入れて送風乾燥を行いました。
使用するのはパナソニックの洗濯機「NA-FA80H8」です。
この洗濯機では、送風乾燥に1時間と3時間の設定があるので、以下の内容で見ていきます。
洗濯する前の重さ

画像が見づらくて申し訳ないのですが、洗濯する前の重さは4.5kgでした。
2人暮らしで普段から洗濯している量です。
下着とかもあって見せられないので、代表して「バスタオルさん」だけをお見せしていきます。

洗濯後の重さ

いつも通りの洗濯を行いました。
洗濯と脱水が終わった時点で6.3kgです。
濡れた分、きちんと重くなりました。
バスタオルさんはこんな感じです!

ここから送風乾燥の出番です。
送風乾燥1時間後の重さ
送風乾燥を1時間行うと、重さは5.2kgに減りました。
触った感じも、思っていたより乾いています。
「あれ?意外と乾燥に使えるじゃね?」っていうのが正直な感想です。
バスタオルさんはこんな感じです。

送風乾燥3時間後の重さ
送風乾燥が1時間か3時間しか選べないので、1回目の送風乾燥後に1時間送風乾燥を2回行います。
重さは5.3kgでした。
変わってないじゃん!!?
ほぼわかりません。
バスタオルさんはこんな感じです。

結果
洗濯物の重量 | |
洗濯前 | 4.5㎏ |
洗濯後 | 6.3㎏ |
送風乾燥1時間後 | 5.2㎏ |
送風乾燥3時間後 | 5.3㎏ |
今回行った実践内容では、送風乾燥の1時間と3時間で重さに変化がありませんでした。
水分量が変わっていないという結果です。
洗濯後に何もしないよりは乾いていたので、全く意味がないわけではありません。
しかし、1時間と3時間で差が無かったので使用するなら1時間だけがおすすめ。
送風乾燥の電気代は10円程度です。
後から気づいたのですが、送風乾燥の容量は2kgとなっていました。
今回の4.5㎏は多すぎたかもしれませんが、2㎏しか乾かせないなら1人用でも少ないです。
- 洗濯槽の乾燥がメイン
- 洗濯物は少し乾く程度。干す必要あり。
- ガッツリ乾燥する機能に比べると電気代が安い
- 対応できる容量が少ない
- どうしても使用したいなら1時間で十分
私は部屋に干したい派なので、買ったばかりの頃は少しでも乾くように送風乾燥を使っていました。
しかし、梅雨などの多湿の時期はどうしても乾きません。
洗濯後に1時間や3時間も待ってから干してるのに、乾かないことに心が折れました。
今は衣類除湿乾燥機を使用しています。
乾燥機が別に必要?

晴れている日は外に干せば乾かすことができます。
しかし、私のように共働きで急な雨に対応できなかったり、虫や花粉の影響が嫌で常に部屋干ししたい方もいますよね。
部屋に干すならば、何かしらの対策をしないと乾きません。
扇風機やサーキュレーターで風を当てる方法も有名ですが、衣類を乾かすことに特化した家電が1番間違いありません。
きちんと乾燥できる洗濯機を買うか、別途乾燥機を買うことになります。

まとめ
送風乾燥にきちんと服を乾かす能力はないことを実践させていただきました。
結果的に乾燥機を買う羽目になったので、お金に余裕があれば乾燥機能付きの洗濯機を選んだ方が良いです。
洗濯物を干す必要もなくなります。

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