評価:3.5
超絶寒がりの、もーたろすです。
ダイソンから発売されている扇風機の中でも、Hot+Cool(ホットアンドクール)シリーズは1台で扇風機・ヒーター・空気清浄機の3つの機能を持っていて魅力的ですよね。
実は、ダイソンのホットアンドクールは使用する部屋の面積を気にしないと、効果が薄くなってしまうのをしっていましたか?
購入を迷っている方が買ってから後悔しないために、ホットアンドクールの良い点からダメな点まで徹底解説します。
私はダイソンの扇風機のなかでも新しい「Dyson Purifier Hot+Cool」(2021年発売)を2年近く使用しています。
季節を問わず、常に稼働させてきました。
良いところも多くありますが、オールシーズン使用していて気になるのが冬です。
口コミでも多く言われている「暖かくない」「電気代が高い」という点が一番のデメリットだと思います。
ダイソンのホットアンドクールを2年使って分かった4つの欠点

私は「Dyson Purifier Hot+Cool」(2021年発売)を発売日に予約購入してから今まで、2年近く使用してきました。
すべての季節で使用してわかったダメな点が4つあります。
以上の4点です。
ヒーター機能は電気代が高いうえに部屋が温まりにくい

ダイソンのHot+Cool(ホット&クール)と名前にある機種は、扇風機とヒーターの機能を持っているので夏でも冬でも活躍できるのが魅力ですよね。
しかし、そのヒーター機能はいまいちに感じました。
理由として、
と感じたからです。
公式サイトのデータも8畳で使用した場合で書かれています。
これ以上広い部屋では効果は薄くなります。
この後、ファンヒーター機能の検証も行いました。
電気代が高い
Dyson Purifier Hot+Coolのヒーター機能を使用している時の電気代は、メーカーの公称値で約34.7円(最大風量で1時間当たり)です。
1時間でこの電気代は高いですよね。
ダイソンの扇風機に限らず、ファンヒーターはこれくらいの電気代になるみたいです。
暖房というのはどうしても電気を大きく消費するので仕方がないことではあります。
エアコンだと20円ほど。もっと高くてもファンヒーターと同じくらいの金額に収まります。
ファンヒーターは暖房器具の中でも電気代が高め。
ダイソンのHot&Coolだけが特別高いわけではなく、ファンヒーターが共通して持つ欠点という感じです。
実際に全機能の電気代を測定した記事がありますので、電気代の参考にされてください。
ヒーター機能の電気代は、最高で32円(1時間)でした。
部屋がなかなか温まらない
電気代が高いうえに、ダイソンのHot+Coolのヒーターは部屋が温まりにくいと感じています。
もちろん無いよりは暖かいのですが、エアコンの暖房を付けた方が暖かく感じるのは早い気がします。
冬は寒くて布団から出られないので、30分ほどヒーター機能で運転して布団から出ていました。
しかし、気持ち暖かい程度で30分程では効果は薄く感じています。
目の前に立ってもあまり暖かくない

ストーブなどは目の前に手をかざすと暖かいですよね。
ダイソンのホットアンドクールのヒーターでは寒いときに手をかざしてもあまり暖かくありません。
円形になっている送風部の全体から温風を出しているので、一点に集中しないのが原因だと思います。
ファンヒーターは空気を循環させながら部屋全体を暖めていくので、暖かさを感じるのが遅いです。
フィルターが高価

ダイソンの扇風機は空気清浄機でもあるので、空気を綺麗にするためにフィルターが付いています。
このフィルターが7,700円(税込み)です。
1日に12時間使用すると1年ほどで交換と公式にアナウンスされています。
私は1年半ほど使用して初めて交換のサインが出ました。
本体の購入価格も高いのに、毎年フィルターを交換するとなると結構なランニングコストも掛かります。
リモコンが飛んでいく(落ちる)

ダイソンの扇風機は、リモコンを本体の上面に磁石で取り付けることができます。
リモコンを常にそこに置くので探す手間も省けて便利な機能なのですが、リモコンの向き(前後)を間違えて置くと磁石が反発して飛ばされます。
リモコンの裏表は形状ですぐわかりますが、前後がわかりにくいので逆にしてしまうことが結構あります。
本体価格が高い
物にもよりますが、扇風機、ヒーター、空気清浄機を別々に買うよりも高価だと思います。
最初の購入のハードルが高いです。
しかし、3つそれぞれを収納するとなると結構なスペースが必要なので、1台3役なのはとても良い点です。
値段の価値はあると思います
音のうるささや風量に関しては問題なし

音がうるさい、風が弱いみたいな感想を見かけますが、そんなことはないと感じています。
ただ、扇風機の羽が回る音とは違い「フォー」という感じの音なので、敏感な人には耳障りなのかもしれません。
普通に音の大きさだけなら問題ないと感じています。
遠くにいても風が当たります。
独特な形状のせいなのか、風が一点に強く当たる感じではないので顔などの一点に涼しい風を当てたい人には物足りないかもしれません。
私は風が当たりすぎるのが嫌なので、広範囲にやさしく当たるダイソンの扇風機の風が好きです。
ダイソンHot+Coolの良い点6つ

次は良い点をご紹介します。
扇風機・空気清浄機としては十分

ヒーターが微妙だと言いましたが、扇風機や空気清浄機の機能に関しては文句ありません。
扇風機
夏は扇風機として稼働させていますが、しっかり役目を果たしてくれています。
しかし、風量は弱めという口コミをよく見かけますよね。
羽根のある扇風機と違い、円形に風が出ます(中央からは風が出ない)ので風の当たり方が優しくなっているのだと思います。
カーテンなどに風が当たるとわかるのですが、思ったよりも遠いところでもしっかりと風が届きます。
空気清浄機
空気清浄機としても、しっかりと機能します。
現在の空気がどうなっているかをモニタリングし、本体のディスプレイやアプリに表示してくれます。
AUTOモードにしていれば、空気が悪くなると勝手にパワーが強くなって空気をキレイにしてくれます。
空気清浄がしっかりとできているかはわかりにくい部分ですが、花粉症の彼女がほとんど症状を起こさなくなりました。
空気清浄を行ってくれるので窓を開けなくなったことと、洗濯物を部屋干しするようになったことも要因だと思います。
また、料理を始めると感知するので臭いなどにも反応できています。
私は他にもシャープの空気清浄機を使用していますが、ダイソンの方が空気の汚れに敏感に反応してくれます。
アプリから操作できる

ダイソンのHot+Coolはリモコンが付属していますが、スマホのアプリからも操作できます。
外出中でも部屋の空気をモニタリングしたり、電源のON/OFFが行えます。(コンセントはつないでおく必要があります)
外出先から操作することで、帰った頃には空気が改善されていたり、ヒーターによって部屋を暖めておくことができます。
デザインが良い

ダイソンのHot+Coolはデザインが最新の家電って感じで部屋に置いていても映えますよね。
オールシーズン活躍できるので、常に出しっぱなしになります。
見た目がダサいのはあまり置いていたくありませんから、見た目も大事です。
手入れが楽

扇風機は空気を吸い込むので、どうしてもホコリがたまります。
ホットアンドクールは、ホコリをフィルターでキャッチするので、表に見える部分はあまり汚れません。
フィルターの手入れは必要なく、交換時期が来たら交換するだけです。
普通の扇風機だとカバーを開けて羽根を拭く必要がありますが、ホットアンドクールは羽根がないので、簡単に拭き掃除できます。
好きな部屋に簡単に移動できる

私はホットアンドクールを色んな部屋に持ち運んで使用しています。
ストーブに比べると本体が熱くなったり、中に燃料が入っているわけでもないので、気軽に持ち運べます。
私は寝室からPCのある部屋、お風呂に入る前には脱衣所へと移動させています。
脱衣所のような狭い空間だとしっかり暖かくなります。
持ち運びが簡単すぎて、最近はキャンプにも持って行っています。
テントもそんなに大きくないので、しっかり暖まります。
羽根が無いので安全

普通の扇風機だと羽根が回転しているので、小さな子が指や髪の毛を巻き込まれるリスクがあります。
ダイソンのホット&クールは羽根が回っているわけではないので安全です。
Hot+Coolの使い方の注意点
ダイソンのHot+Coolを使用するにあたって、知っておいた方が良い注意点もお伝えいたします。
仕組み上、空気清浄のみの運転はできない

1台3役がウリですが、空気清浄のみの運転はできません。
空気清浄+扇風機か空気清浄+ヒーターのどちらかでの運転になります。
他の空気清浄機でも多少は風が出ていますよね?
ダイソンの扇風機は、風で室内の空気をうまく循環させながら空気を綺麗にしていく仕組みなので、風が出ないようにはできません。
では、常に冷風か温風を浴びなければならなのかというと、そんなことはありません。
ディフューザーモードにすると、風を背面方向へ出すようになり、風が当たらなくなります。
このディフューザーモードへの移行が少しメカニックな動きをするので個人的に好きです。
コンセントに差しっぱなしにすると便利だが、電気代が増える

アプリから操作を行ったり、運転していない状態でも空気室をモニタリングするには、コンセントに差しっぱなしにする必要があります。
外出先から操作できるということは、テレビなどと同じくスタンバイ状態(微妙に電気を使って通信できる状態)になっているということ。
さらに、運転をオフにしてもコンセントがつながっている限りはアプリから現在の空気質を見ることができます。
つまり、常に電気を使い続けているのです。
節約好きの方からすると、この電気代も省きたくなってしまうと思いますが、コンセントを抜くと外出先からは操作できません。
ホットアンドクールの電気代を徹底的に調べた記事があるので参考にされてください。
微々たるものではありますがコンセントを差しているだけで電気代が掛かることがわかります。
ホット&クールのファンヒーターは暖かくないのか検証

ホットアンドクールのファンヒーター機能は暖かくないと聞きますよね。
私も使用していてあまり温まらないなと感じていました。
ホットアンドクールのファンヒーターで部屋がどれくらい温まるのか検証してきました。
今回の検証は私が使用している「Dyson Purifier Hot+Cool」を使って行いました。
実際にヒーター機能を使用して部屋の温度を見ていきます。

最新の機種との差は空気清浄機能なので、ヒーター機能は変わりません。
公式サイトでも電気代が同じになっています。
測定は3つの異なる広さの部屋で行いました。
ホットアンドクールはひとつしか持っていないので、同じ日の同じ時間に測定する事はできませんでした。
若干の環境の変化はありますが、部屋が暖まるかどうかの参考にはなります。
環境
- 部屋の広さ約6畳 開始時の室温22℃
- 部屋の広さ約2畳 開始開始時の室温16℃
- 部屋の広さ約12畳 開始時の室温17℃
測定方法
- ホットアンドクール本体の機能で温度を計測
- 始めは5分・10分、その後は10分毎の値を1時間後まで記録
- 温度設定は28℃で風量は自動の設定
それでは計測結果を見ていきましょう。
広さ約6畳の部屋での検証結果

寝室として利用している部屋です。
公式サイトのデータが8畳でのデータですので、適切な使用面積の部屋になります。
室温 | 開始時からの上昇温度 | |
検証開始時 | 22℃ | 0 |
5分後 | 23℃ | +1℃ |
10分後 | 23℃ | +1℃ |
20分後 | 24℃ | +2℃ |
30分後 | 24℃ | +2℃ |
40分後 | 25℃ | +3℃ |
50分後 | 25℃ | +3℃ |
1時間後 | 26℃ | +4℃ |
約6畳の部屋では1時間で4℃も室温が上昇しました。
個人的には全然温まらないイメージだったので驚きです。

これくらい部屋を暖められるならファンヒーターとしては十分な活躍に感じます。
広さ約2畳の部屋での検証結果

脱衣所での測定です。
冬場はお風呂上りに寒いのが嫌でよく使用しています。
かなり狭い空間なので暖かくなるのも早い印象です。
室温 | 開始時からの上昇温度 | |
検証開始時 | 16℃ | 0 |
5分後 | 17℃ | +1℃ |
10分後 | 17℃ | +1℃ |
20分後 | 19℃ | +3℃ |
30分後 | 20℃ | +4℃ |
40分後 | 21℃ | +5℃ |
50分後 | 22℃ | +6℃ |
1時間後 | 22℃ | +6℃ |
約2畳の部屋では1時間で6℃上昇しました。

部屋が狭い方が効果があることは間違いないですね。
広さ約12畳の部屋での検証結果

私が住んでいるアパートのリビング(+DK)になります。
公式サイトに記載されている8畳を上回る広さなので、効果が出にくくなってきます。
一軒家に住んでいる方はもっと大きなリビングになると思うので、さらに効果が薄くなるでしょう。
室温 | 開始時からの上昇温度 | |
検証開始時 | 18℃ | 0 |
5分後 | 17℃ | -1℃ |
10分後 | 17℃ | -1℃ |
20分後 | 18℃ | ±0℃ |
30分後 | 18℃ | ±0℃ |
40分後 | 18℃ | ±0℃ |
50分後 | 19℃ | +1℃ |
1時間後 | 19℃ | +1℃ |
約12畳の広さの場合、1時間で1℃しか温度が上昇しませんでした。部屋をできるだけ閉めきって検証を行いましたが、なぜか最初は温度が下がってしまいました。
それでも温度を2℃上げるのに1時間かかっているので、広い部屋だと効果が薄いのがわかります。
ホットアンドクールは暖かくないのか検証のまとめ
3つの部屋で検証を行った結果が以下の通りです。
- 約6畳の部屋では1時間で+4℃
- 約2畳の部屋では1時間で+6℃
- 約12畳の部屋では1時間で+1℃
使用する部屋の面積が効果に大きく影響することがわかります。
公式が8畳での使用をしているので、推奨される部屋の面積も8畳だと思います。
ホットアンドクールは空間を均一に暖めようとするので、広いほど効果がでないのは仕方がないですね。
8畳を超える部屋では1時間では効果を感じません。
口コミでホットアンドクールが暖かくないと言われている原因は、面積が広い部屋で使用しているからでしょう。
リビングで使用したい人が多いと思いますが、効果が出ません。
8畳以下の部屋で使用するならば効果は十分だと思います。
空気清浄の能力も部屋の面積で変わるので、広い部屋では効果が薄くなります。
ホットアンドクールはリビングなどの広い部屋ではなく、寝室や個人の部屋のような8畳以下の空間で使用するのがおすすめです。
Hot+Coolは買いか

結論としてダイソンのHot+Coolは良い買い物だったと思っています。
1台で3役こなしてくれるのは収納に困らずに済みますし、懸念点はあれどヒーター機能もあった方が出番が多いです。
なので、少しでも良いからヒーター機能が欲しい方はHot+Coolをおすすめします。
基本的な性能の「Dyson Purifier Hot+Cool」がおすすめ
空気清浄機能が最新の性能になっているPurifierの機種です。
それより前の性能のものは名前がPureとなっています。
さらなる空気清浄を求めるなら「Dyson Purifier Hot+Cool Formaldehyde」
ホルムアルデヒドというものまで分解してくれます。
扇風機とヒーターには変化がないと思われます。
もちろん前者よりも価格は高め。
ヒーター機能がいらないなら「Dyson Purifier Cool」
ヒーター機能は使用しないだろうなと感じた方はこちらのモデルで良いと思います。
ヒーター機能はなく、空気清浄と扇風機だけのモデルです。
本体が縦長くなり、総合的な風量は大き目です。

ホットアンドクールのダメな点まで知って購入しよう

ダイソンの扇風機はかっこいいですが、決して安い買い物ではありません。
よくわからないまま買ってしまうと、思っていたのと違うと感じて不満に感じる可能性もあります。
良いところはもちろん、ダメな点まで把握したうえでダイソンの扇風機について検討されてください。
買ってよかった家電ランキング
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ホットアンドクールは現在8位です。
ランキングに入っている家電については以下の記事を見てください。
