評価:4.5
ドラム式洗濯機はしっかり乾燥できるのが最大のメリットですが、値段が高いのが最大のデメリットです。
購入するのに大きな決断が必要で、失敗したくありませんよね?
この記事ではドラム式洗濯機の中でも人気な、パナソニックの最新最上位モデル「LX129BR」(右開き)を実際に使用した感想をお伝えします(NA-LX129BLとの違いは扉の開く方向のみ)。
最上位モデルは機能の数も最多なので、必要な機能といらない機能もわかりました。
この記事では
- パナソニックの最上位モデルのメリット・デメリット
- ドラム式洗濯機の良い機能・いらない機能
- 安くなった型落ち品との違い
についてお話しします。
共働きで時短にうるさい私が8ヵ月以上使用したレビューです。
ドラム式洗濯機を「時短」「家事を楽にする」という目的で購入する方は参考にしてください。
結論から言うと、家事を楽にしたい+1番使いやすいドラム式洗濯機が欲しいなら129BL/Rでまちがいありません。
コスパ重視なら127Bがおすすめです。
パナソニックの最新最上位モデルLX-129BL/Rの特徴
パナソニックのドラム式洗濯機「NA-LX129BL/R」は、最上位モデルだけあって他モデルにある機能もすべて搭載しています。
LX-129Bの特徴
洗浄力の特徴
- スゴ落ち泡洗浄(温水もできる)
- 泡生成ボックス
- 高浸透バブルシャワー
- 新形状バックフィルター
- 温水の力
- スチームでシワ・臭い取り
- はやふわヒートポンプ乾燥
振動対策の特徴
- W流体バランサー
- 3D見張りセンサー
- 制振ダンパー
お手入れの特徴
- エコナビ
- 約60℃槽カビクリーン
- ナノイーX
- 窓パッキング洗い
使いやすさの特徴
- スマホで洗濯
- タッチ操作
- トリプル自動投入
他にも機能は多くありますが、NA-LX129BL/Rの主な特徴は上記です。
「NA-LX129BL」と「NA-LX129BR」の違いは洗濯物取り出し口の扉がどちらに開くかです。
最後の英語が「L」なら左開き「R」なら右開きです。
洗浄力の特徴
- スゴ落ち泡洗浄(温水もできる)
- 泡生成ボックス
- 高浸透バブルシャワー
- 新形状バックフィルター
- 温水の力
- スチームでシワ・臭い取り
- はやふわヒートポンプ乾燥
どのメーカーも同じように泡を主張しているので、泡を作るのが正解なのでしょう。
泡生成ボックスが空気を引き込んで泡を生成します。
高浸透バブルシャワーが勢いよく噴射することで、泡を衣類の繊維の奥まで浸透させるとのこと。
洗濯機の洗浄力に不満を感じたことがないので、あまり気にしていません。
洗濯の時は温水も選べるし、スチームを使えばシワや臭いを抑えることもできます。
ヒートポンプ乾燥は電気代が他の乾燥形式より安くなるので重要。
振動対策の特徴
- W流体バランサー
- 3D見張りセンサー
- 制振ダンパー
Wバランサーは洗濯槽の稼働時の振動を抑制します。
制振ダンパーは、基本的には3本の脚を4本にして、単純に振動を吸収できる脚が増えたってことです。
3D見張りセンサーは洗濯槽の中で衣類が偏るのを防いでくれます。
洗濯槽の一か所に洗濯物がある状態で回転すると振動が大きくなってしまうので、偏りを確認したら洗濯物がばらけるように動いてくれます。
お手入れの特徴
- エコナビ
- 約60℃槽カビクリーン
- ナノイーX
- 窓パッキング洗い
まとめて言うと手入れを楽にしてくれる機能達です。
ナノイーXは最上位の129BL/Rにしかありません。
洗濯槽や洗濯物の除菌・消臭に役立ちます。
窓パッキング洗いはパナソニックにしかない機能です。
ドラム式はパッキンのところにホコリがたまるんですけど、それを防いでくれます。
使いやすさの特徴
- スマホで洗濯
- タッチ操作
- トリプル自動投入
スマホ連携と自動投入は上位2種、タッチ操作は最上位の129BL/Rにしかない機能です。
これらの機能があるだけでかなり便利なので、お金をかける価値アリ。
LX-129Bを1ヵ月使用レビュー
とにかく洗濯物を干すのが嫌でドラム式洗濯機に手を出すことに。
もともとは安い縦型洗濯機+衣類乾燥除湿機で対応していました。
(安い縦型洗濯機にある送風乾燥はアテにならないので注意)
NA-LX129Bを購入してから1ヵ月が経ったのでレビューします。
口コミだけではわからなかった気になる点・良い点があります。
また、口コミとは違う意見もあるので参考にされてください。
使用してわかったLX129Bの気になる点
実際に「NA-LX129B」を1ヵ月使用してわかった欠点があります。
事前にネットで調べていましたが、調べてもわからなかった欠点もありました。
NA-LX129Bの気になる点
- 終了時刻設定がズレすぎる
- スマホ連携が使いにくい仕様
- 乾燥は6㎏まで
- やっぱり縦型よりは振動が強い
上2つは購入するまで知らなかったので、実際に使用してガッカリしました。
下2つは口コミでも言われていた内容にはなります。
終了時刻設定がズレすぎる
129Bは「洗濯・乾燥が〇〇時に終わるように動き出して」っていう終了時刻の設定ができます。
この設定をして洗濯予約しても、設定した時間より1時間ほど早く洗濯・乾燥が終わってしまいます。
「はやく終わるなら良いじゃん」って思うかもしれませんが、早く終わってしまうと困る事があるのです。
乾燥が終わった衣類は放置しているとシワになります。
129Bには「ふんわりキープ」という機能があって、シワにならないように乾燥終了後も5分毎に少し乾燥しながら洗濯槽を回してくれます。
これには電気代(1回ごとに0.5円ほど)が掛かります。
ふんわりキープを設定していると電気代が掛かる。設定をオフにすると衣類にシワができてしまう。
我が家では、本当に終わってほしい時間の1時間後に設定するようになりました。
スマホ連携が使いにくい仕様
129Bにはスマホから洗濯を指示できる機能があります。
「離れたところからも洗濯機を動かせて便利かも」って思ってましたが、実際はかなり使いづらいです。
なぜかというと、スマホと連携させるには洗濯機本体にある「専用のボタン」を押す必要があります。
そしてこのボタンを押すと洗濯槽のドアがロックされ、後から衣類を入れることはできません。
しかも、この「専用のボタン」は毎回押す必要があります。
後から洗濯物を追加できないのにスマホから操作する必要を感じません。
全部の洗濯物を入れたら、そのまま洗濯機から操作します。
結局我が家ではほとんど使用していません。
一応アプリを入れておくと、洗濯の終了などは通知で知らせてくれます。
乾燥は6kgまで
12㎏の洗濯ができますが、乾燥できるのは6㎏までです。
洗濯から乾燥までしてもらう目的で購入したので、洗濯できるのも実質6㎏まで。
使っている感じ、衣類によるとは思いますが多少オーバーしても乾きました。
乾燥容量が洗濯容量より少ないのは他のメーカーでも同じような仕様なので、仕方がないことなのかもしれません。
縦型から変えると振動が気になる
129Bは制振ダンパーなどの機能で従来のドラム式より振動が少なくなっています。
それでも、縦型の洗濯機と比べると振動が大きいです。特に脱水中。
これもすべてのドラム式洗濯機が抱える問題なので、仕方がないのかもしれません。
防振グッズの使用をおすすめします。
洗濯機を設置したあとから取り付けるのはかなり難しいです。
洗濯機が重すぎて、私は諦めました。
夜中に動かすのは近所迷惑になるので、終了時刻設定で対応しています。
使用してわかったLX129Bの良い点
気になる点もありましたが、最上位の機種だけあって良い点が多くあります。
NA-LX129Bの良い点
- タッチパネルが使いやすい
- 洗剤の自動投入がラク
- 洗濯・乾燥機能は満足
- ふんわりキープが便利
- 窓パッキング洗いでお手入れが簡単に
- 洗濯容量が大きい
- アパートの防水パンに収まる
- 本体デザインが良い
すごく良い洗濯機なんですけど、実はタッチパネル以外はひとつ下のモデルになる127Bでも同じです。
タッチパネルで直感的に操作できる
パナソニックの洗濯機では歴代でも最上位だけがタッチパネルでの操作になっています。
スマホが普及してから誰もがタッチパネル操作に慣れているので、洗濯機もタッチパネルの方が操作しやすいです。
直感的に操作できるのはもちろん、洗濯や乾燥の詳細情報も簡単に見ることができます。
他の125Bや127Bはボタンが並んでいるだけで、どの機能がどんな内容なのかわかりずらいです。
いちいち説明書を見るのも面倒で、結局使わなくなってしまうでしょう。
129Bのタッチパネルでは機能の説明も見ることができます。
せっかくいろんな機能があるのに使わないのはもったいないですよね。
タッチパネルのおかけで簡単に使いこなすことができます。
タッチパネルの汚れが気になる方は、保護フィルムを張ると良いでしょう。
洗剤の自動投入で洗濯がさらに楽になる
洗剤の自動投入機能はとても便利です。
私も買う前は「あったほうが少しは楽かなぁ」くらいの感覚でした。
洗剤自動投入のメリット
- 洗剤を計って入れる手間がなくなる
- 洗濯機の周りに洗剤を置くスペースが必要なくなる
いちいち洗剤と柔軟剤を計って入れる作業がなくなるだけでも便利。
さらに、洗剤を置くスペースもいらないので見た目もスッキリします。
使い方も簡単で、洗濯機についているタンクに洗剤を入れるだけ。
129Bのタンクはかなり大きく、お得用の詰め替えでも全部入ります。
洗剤の銘柄を指定すると、洗剤に合わせた量を投入してくれます。
パナソニックは独自の「トリプル自動投入」という自動投入機能になってます。
他のメーカーにも自動投入機能はありますが、「洗濯用洗剤」と「柔軟剤」の2つだけです。
パナソニックは、「おしゃれ着用洗剤」のタンクもあり、どの洗剤を使うか選ぶことができます。
私はおしゃれ着洗剤はつかっていません。
洗濯・乾燥機能に不満なし
「ドラム式洗濯機は洗浄力が弱い」っていう意見も見かけます。
私もドラム式洗濯機を買う時に気になっている部分でした。
実際に使用したところ、洗浄力が足りないと感じた事はありません。
泥汚れは縦型の方が落ちるとか、油汚れはドラム式の方が落とせるなど言われていますが、そこまで気にしなくても大丈夫です。
ふんわりキープで気持ち良さが増す
乾燥終了後、放置してるとフワフワ感がなくなりシワにもなりやすくなります。それを防ぐために5分毎に少し乾燥を動かす機能です。
洗濯物を取り出すのが遅くなってしまっても、ふんわりキープのおかげでフワフワで暖かいまま取り出せます。
どうせならフワフワのほうが気持ちいいので、少しありがたい機能です。
電気代はかかります。気になる人はオフにもできるので安心。
窓パッキング洗いで手入れが楽に
ドラム式洗濯機は取り出し口のパッキン裏に汚れが溜まるものです。
ここに靴下が挟まったりもすることも。
パナソニックは窓パッキング洗いで解決してくれました。
洗濯するときにパッキン裏の部分も洗い流すようになっていて、汚れが溜まりません。
しかし、扉との接触部分には少しずつ溜まってしまいます。
目に見える部分なのですぐ気づけるし、靴下が挟まることもないですが、手入れ不要とまではいきません。
洗濯容量が大きくて助かることもある
気になる点で、乾燥が6kgだから洗濯物も6kgになるって言ったんですけど、それは普段の洗濯の話です。
週末に布団を洗おうって時には、洗濯容量12kgの真価を発揮します。
毛布が増える冬でも1度に洗濯できてありがたいです。
当たり前ですが、乾燥は諦める必要があるので注意。
試しにやってみたこともありますが、全然乾きませんでした。
アパートにも設置できるコンパクトビッグ
洗濯機を買うときに必ず見る必要があるのが、本体サイズです。
特に、アパートに住んでいる人はサイズに制限されて欲しいものが買えないこともありますよね。
パナソニックのLXシリーズの売りはコンパクトビッグです。
洗濯容量12kgもありながら、アパートの防水パンにも置けるようなサイズに抑えられています。
本体下部のサイズは584×514(㎜)です。
我が家はアパートでよく見るサイズの防水パンなうえ、玄関を開けたらいきなり階段があるタイプの2階です。それでも難なく設置できました。
少しとび出た感じにはなるので、圧迫感はあります
本体のデザインも良い
機能も大事なんですが、常に出しっぱなしになる家電なので見た目も気にするポイントです。
家電量販店で洗濯機全体を見た時にパナソニックの129Bのデザインに惹かれました。
変に気取っていないシンプルな見た目が大好きです。
LX-129Bのレビューまとめ
ドラム式洗濯機のLX-129Bを購入した目的は洗濯から乾燥まで行ってもらうことで洗濯という家事を楽にするためです。
この目的は達成できました。
さらに、最上位モデルにすることでより便利に使えることも期待していましたが、気になる点が出てきて満足ではないという感じです。
終了時刻が大きくずれるのとスマホ連携が使いにくいのが特に残念なポイントでした。
タッチ操作がかなり便利なので最上位モデルを買って間違いはなかったと思っています。
嫁が機械に疎いですが上手く使用してくれています。
家族で機械に弱い人がいるならおすすめです。
しかし、ひとつ下のモデルの「NA-LX127B」との大きな差はタッチパネルとナノイーエックスのみ。
コスパでいえば127Bの方が良いなと感じました。
口コミで良く言われていた内容は本当か
物を購入する時に参考にしやすい口コミ。
私も当然調べました。実際に購入してみて口コミの内容が本当だったのか書いていきます。
乾燥の度にフィルター掃除が必要で面倒→干すよりマシ
ドラム式洗濯機のほとんどがフィルター掃除が面倒だと言われています。
これに関しては、確かに毎回掃除は必要だけど、洗濯物を干すよりはるかに楽です。
パっとフィルターを外してサッと拭くだけです。10秒くらいで済みます。
それだけなので、洗濯物を干すのと比べるまでもなく楽です。
衣類からでるホコリなので、今まではこんなにホコリまみれだったのかって思います。
本体価格が高い→本当
パナソニックの洗濯機は価格が高いという口コミも多いです。
これは本当です。価格を調べればわかります。
これはパナソニックが指定価格で販売しているからです。
販売店はパナソニックが指定した値段で売らなくてはいけないので、安くできません。
プラスに考えるなら、どの店で購入しても同じ値段なので店選びに迷う必要はなくなります。
指定価格自体は変動するので、購入する時期によって値段の差はあります。
NA-LX129Bと他の洗濯機の違い
NA-LX129Bが他の洗濯機と何が違うのかが気になる方も多いはず。
- 同じパナソニックのラインナップ機種との違い
- 他のメーカーとの違い
- 旧型との違い
上記の違いを解説します。
【2022年モデル】パナソニックの他機種との違い
パナソニックの現行ラインナップは4つあります。
2022年冬モデルのラインナップ
- NA-LX129B
- NA-LX127B
- NA-LX125B
- NA-LX113B
値段が高い上位モデルほど機能が多くなります。
機種 | NA-LX129B | NA-LX127B | NA-LX125B | NA-LX113B |
---|---|---|---|---|
洗濯容量 | 12㎏ | 12㎏ | 12㎏ | 11㎏ |
乾燥容量 | 6㎏ | 6㎏ | 6㎏ | 6㎏ |
スマホ連携 | ||||
洗剤の自動投入 | ||||
ナノイーX | ||||
温水泡洗浄 | ||||
シワ取り・消臭コース | ||||
タッチパネル操作 | ||||
価格(2023/01時点) | 368,280 | 328,680 | 308,880 | 268,290 |
簡単にまとめた表ですが、大まかな機能の違いはわかります。
129、127が上位モデルとなり、125、113は機能の少ない代わりに安いモデルになります。
便利に感じる機能は127Bから搭載なので、購入する際は注意してください。
細かい違いについては、パナソニックのドラム式洗濯機の比較記事を参考にされてください。
他のメーカーの洗濯機との違い
パナソニックと他メーカーとの違いが気になる方も多いですよね。
パナソニックにしかない機能は以下の3つです。
- トリプル自動投入
- 窓パッキング洗い
- ナノイーX
便利な機能は他のメーカーも搭載していることが多く、どのメーカーでもある程度は機能が似ています。
上記の3つよりも良さそうな機能があるかどうかで、どのメーカーを選ぶか決めても良いでしょう。
型落ちとなった旧型「NA-LX129A」との違い
型落ち品を安く買うことも考えている方に向けて、129Aと129Bの違いを解説します。
追加された機能は以下の機能です。
129A→129Bの進化点
- アプリ専用コースに「ウールコース」と「シーツコース」の追加
- シワ取り・消臭コースの追加(スチーム機能)
- ナノイーXが10倍
それにより槽カビ菌除菌機能の追加 - 抗菌ハンドル
- 抗菌窓パッキング
- 取り忘れアラーム
そこまで大きく進化してはいません。スチーム機能の有無が気になるくらいでしょうか。
なので、型落ちとなった129Aを購入するのもアリだと思います。
最高の使いやすさを求めるならLX129がおすすめ
タッチパネルの有無が何よりも大きいです。
使いやすさを多少犠牲にしてコスパを選ぶなら127Bをおすすめします。
それ以下のモデルはわざわざ高いパナソニックにする必要はないかと。
家族に機械に疎い人がいる、操作部のデザインが気になる方には129Bはベストな選択肢になります。
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パナソニックのドラム式洗濯機は現在2位です。
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