空調・季節家電

部屋の湿気対策に除湿機の効果はどれくらい?雨の日も最適湿度に保つ方法

除湿機で部屋の除湿は高価ある?
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
もーたろす
もーたろす
今まで除湿をしてこなかった、もーたろすです

春を過ぎると梅雨が来て、温かい季節はずっと部屋の湿度が上がってしまう季節になります。
私はジメジメしてるなと感じてもあまり不快に感じていなかったので湿度の高さ対策をしたことはありませんでした。

しかし、木造の戸建て住宅を購入したことで部屋の湿気を意識するようになりました。
木造住宅では湿度が高いとカビが生える原因になりますので、家の劣化や住人の健康に影響します。

除湿機自体は部屋干しの服を乾かすために購入していたので、さっそく部屋の除湿に使用してみましたので、実際に湿度に対してどれくらい効果があるのかをご紹介します。

最適な湿度から外れるデメリット

注意

そもそも湿度がどれくらいなら良いのか、高かったり低かったりするとどうなるのかを最初に見て行きましょう。

最適な湿度は40~60%

水の量

最適な湿度についてですがだいたい40~60%とされています。
どのメーカーの加湿器も60%台を下回らないような働きをするので、実際には60%台はギリセーフで70%を超えるのはまずい感じです。

湿度が高いとカビの原因

ダイキンのMCK905AのUIの写真

湿度が70%を超えると、カビの発生やジメジメした不快感などのデメリットがあります。

木造住宅におけるカビの発生は、家の強度に影響を与えるのはもちろんですが、住んでいる人の健康にも悪影響を与えるのでできる限り発生しないような対策をしたいところです。

湿度が低いとウイルスが元気になる

やめておけ

冬に病気が流行りやすいのは、湿度が低くなることも大きく影響していますよね。
コロナやインフルも空気が乾燥していた方が流行ります。

健康管理のために冬場はしっかりと加湿機を使用することをおすすめします。
湿度が低くても高くてもダメっていうのが面倒くさいですね。

除湿機の種類

パナソニックの衣類除湿乾燥機

除湿機が除湿をする仕組みですが、いくつか種類がありまして、購入を考えているのならば必ず知っておいた方が良いので簡単に紹介します。

除湿機には以下のような種類があります。

除湿機の種類
  • デシカント式
  • コンプレッサー式
  • ハイブリット式
  • ベルチェ式

簡単に仕組みとメリット・デメリットをご紹介しますので、購入時の参考にされてください。

デシカント式の特徴

デシカント式の仕組み:乾燥剤で空気中の水分を吸着し、ヒーターで温めて水分を取り出す方式。

メリット

  • 低温でも除湿力が落ちにくい(冬に強い)
  • 音が静かめ

デメリット

  • ヒーター使用のため電気代が高め
  • 温風が出るので室温が上がる

コンプレッサー式の特徴

コンプレッサー式の仕組み:空気を冷却して水分を結露させて取り除く、エアコンと同じ仕組み

メリット

  • 電気代が安め
  • 室温の上昇が少ない
  • 除湿力が高く、梅雨や夏に強い

デメリット

  • 低温では除湿力が落ちる(冬は苦手)
  • モーター音が大きいことがある

ハイブリッド式の特徴

ハイブリッド式の特徴:デシカント式とコンプレッサー式の両方を搭載し、季節によって自動で切り替える。

メリット

  • 年中安定した除湿が可能(夏も冬も強い)
  • 季節ごとの弱点を補い合っている

デメリット

  • 本体価格が高め
  • サイズが大きめで重い傾向

ベルチェ式

ベルチェ式の仕組み:ペルチェ素子という電子部品で空気を冷やして水分を結露させる方式(小型冷蔵庫と似た仕組み)。

メリット

  • 小型・軽量で静音
  • 電子制御で故障しにくい

デメリット

  • 除湿力が非常に弱い(狭い空間向け)
  • 湿度が高い場所には不向き

除湿方式による向き不向き

考える

ご紹介した4つの除湿方式を簡単に比較すると以下のような感じになります。

除湿方式 向いている季節 向いている用途
デシカント式 冬でも湿度が高い浴室や寝室、衣類乾燥
コンプレッサー式 夏・梅雨 部屋・衣類乾燥
ハイブリッド式 年中 万能
ベルチェ式 年中 クローゼットや靴箱など狭い空間

ハイブリッド式が最もよく見えますが、値段も最も高いので金額を抑えたい方は用途に合わせて除湿方式を選んだ方が良いです。

湿度が高い季節だけ対策したいならコンプレッサー式で良いかもしれません。
目的に合わせて除湿方式を選びましょう。

除湿機の効果を検証

除湿機を実際に使用して湿度への効果を検証

実際に除湿機がどれくらい効果があるのか実際に検証した結果をご紹介します。

使用する除湿機は衣類乾燥除湿機として売られていたパナソニックのハイブリッド式除湿機を使用します。
4人分の衣類を乾かせるタイプとして売られていて、最上位クラスに位置する衣類乾燥除湿機です。

パナソニックの衣類乾燥機
乾かない時は干し方を見直そう!パナソニックの衣類乾燥除湿機で臭い対策部屋干しで乾かなかったり、生乾き臭で悩んでいませんか?そんな悩みを解決してくれるのが衣類除湿乾燥機です。パナソニックの衣類除湿乾燥機を1年以上使った感想をご紹介します。 ...

水槽があるリビングで、梅雨時期の雨の日に検証

間取り

湿度に頭を悩ませるのは雨の日だと思いますので雨の日に検証します。
また、我が家のLDKは水槽もありますので湿度でいえばこの記事を読んでくれている方よりも湿度的に悪条件での検証となる可能性が高いです。

LDKの広さ自体は20畳もないサイズですので一般的かと思います。
狙ったわけではないですが、ヨメちゃんが晩御飯を調理中に行うことになり、シンクの水も使用していたりするのでさらに悪条件です。

ここまでの悪条件でも効果があるなら間違いなく効果のある家電と言えるでしょう。

2つの家電とアプリから湿度を計測

SwitchBotとダイキンの2つで計測

今回の湿度計測に関してですが、2つの家電を用いて行います。
2つともリビングに置いているもので、「SwitchBot Hub2」とダイソンの空気清浄加湿機の2つで計測した結果をアプリに表示して湿度を確認しました。

SwitchBotの方が窓から離れた位置にあるので、ダイキンの空気清浄加湿機よりも湿度が低めですが大きく離れた数値ではありません。

2つとも湿度が下がったと計測できれば効果ありで間違いないでしょう。

実際の計測結果

計測結果

パナソニックの衣類乾燥除湿機の除湿:強で運転し、10分ごとの湿度の変化を1時間記録しました。
結果は以下の通りです。

経過時間 ダイキン計測 SwitchBot計測
開始時 78% 74%
10分後 72% 70%
20分後 71% 69%
30分後 71% 68%
40分後 72% 68%
50分後 71% 68%
1時間後 72% 68%

ダイキンは壁際にあり、SwitchBotは部屋の中央にあるので湿度に多少差が出ています。
下がり方は似たようになっていますので、それぞれの同じ計測での下がり方を参考にしてください。

結果としては70%付近に壁が存在し、梅雨時期の雨の日に水槽のある部屋では70%付近からしたに下げられない結果となりました。
18畳くらいのLDK(しかも吹き抜け)で測定していますのでもっと小さい部屋であればさらに効果は大きくなるとは思います。

最初の10分でかなり湿度を下げていることから即効性も高いことがうかがえますね。
しかし、梅雨時期の雨の日ではカビが生えてしまう70%にギリギリ抑えられるかというところです。
我が家の環境では除湿機使ってなかったら80%ですので、間違いなくあった方が良い家電で間違いありません。

実際に使用して感じた除湿機のデメリット

悪い点

除湿機は間違いなく部屋の湿度を下げてくれる家電ですが、家に導入して良いことばかりではありません。
家具が増える以上、お手入れする手間は増えるし、家電ですので電気代もかかります。

上位機種のタンクでもすぐに水でいっぱいになる

タンクのメモリいっぱいまで水が溜まっている写真

除湿機は取り除いた水分を本体にあるタンクの中に溜めていきます。
「部屋にこんなに水あったの!?」と驚くほどすぐにタンクが水でいっぱいになってしまうのです(環境差は大きそう)。

今回使用した衣類乾燥除湿機も4人分の洗濯物を乾かせるほどの容量を持っています(約3.2ℓ)
それでも1日24時間動かすのであれば、今回の検証の条件下では1日に2回はいっぱいになっていました。

タンクが満タンになっている写真写真ではわかりづらいですが、結構大きいタンクです

水を捨てる手間は間違いなく増えますが、家を守り家族に健康被害を出さないためなら仕方ない手間かなと感じているので、これからも使用していく予定です。

除湿機の電気代

貯金

久々にワットモニターを使用して使用電気量を計測しました。
久々なこともあってワットモニター本体に表示されている電気代が古い電気単価なので安くみえてしまっています。
参考にするのは電気量で、電気代に関してはご自身の契約している電気料金で計算されてください。

除湿機の電気代の計測結果実際の計測中の写真

今回の結果はあくまでパナソニックのハイブリット式除湿機(F-YHVX120)の場合です。

  • 除湿(弱) 49W前後
  • 除湿(強) 65~67W
  • 除湿(自動) 50W前後
  • 待機電力 0.4W

電気代の単価を27円で考える場合はWをkWにして掛け算をすれば1時間当たりの電気代がわかります。

除湿(強)を66Wで計算すると、27(円)×0.066(kW)=1.782(円/h)です。
24時間使用すると1日に25.782円で、1か月を30日とするとひと月で773.46円となります。

エアコンの除湿機能よりは効果あり

三菱 MSZ-FZ6324S-W 

我が家には三菱のハイグレードモデルのエアコンがあります。
このエアコンは除湿機能にも対応していますので、このエアコンでも除湿機に近い条件で除湿をして検証してみました。
(別日ですが、ほぼ同じ時間で外が雨の梅雨時期)

除湿の強設定で検証を行った結果、以下のようになりました。

エアコンで除湿設定にしている写真一番強い除湿設定です
経過時間 ダイキン計測 SwitchBot計測
開始時 82% 80%
10分後 80% 80%
20分後 78% 78%
30分後 78% 77%
40分後 77% 76%
50分後 78% 76%
1時間後 77% 76%

エアコンの除湿機能では1時間で湿度を70%後半までにしか下げられませんでした。
除湿機は70%前後まで下げられており、60%台まで下がってもいましたので、除湿機の方が除湿性能は上です。

エアコンは温度調節がメインの家電ですので、除湿機能は無いよりはマシなおまけ機能だと感じました。
除湿のために作られた家電の除湿機には適いません。

除湿機+αでさらに湿度を下げる方法

検索する

除湿機だけでは70%前後までしか湿度がさがりませんでした(1時間での計測)。
さらに湿度を下げたい場合は、ほかの除湿できるアイテムと併用したり、部屋の空気を入れ替える方法があります。

換気はお金をかけずに除湿できる

部屋

まず最初に実践すべきはお金をかけずにできる湿気対策です。
特に一部の部屋だけがジメジメと感じる場合はその部屋のドアを開けておくだけで湿度が下げられる可能性があります。

我が家でまだ使っていない部屋が2部屋あるのですが、ドアを閉めっぱなしにしていた結果、掃除のために中に入るととてもジメジメしていました。
空気をこもらせるのは湿気をこもらせるのと同義です。

しかし、梅雨時期で外が雨ばかりだと外の方が湿度が高くなりますので限界があります。

除湿剤というのがあるらしい

スマホで調べてる人

調べてみると、世の中には除湿剤(乾燥剤)という便利アイテムがあります。
家電ではなく、置いているだけで湿気を吸収してくれるものになりますので、吸収できる限界があるのが欠点です。

しかし、安価なうえに電気代もかかりませんので試してみる価値はあると思います。

気になるのが、この後にご紹介する除湿機とエアコンの除湿機能を併用しても意味がなかった点です。
もしかしたら除湿剤も除湿機の除湿性能を超えられず無駄になるかもしれません。
それでも全く無意味ではないとは思っています。

除湿機とエアコンの除湿機のを併用しても意味ない?

疑問

除湿機の除湿効果だけで満足できるほど湿度が下がらない場合は、エアコンの除湿機能と併用するとより効果的になるのではないかと考えます。

実際に除湿機とエアコンの除湿機能を同時に使用して検証してみました。

経過時間 ダイキン計測 SwitchBot計測
開始時 80% 77%
10分後 77% 77%
20分後 74% 73%
30分後 73% 73%
40分後 72% 72%
50分後 72% 71%
60分後 72% 71%

結果は除湿機だけの時よりも下がっていない結果となりました。
別日での計測ですので外の湿度に影響された可能性もありますが、開始時の湿度があまり変わりません。。

エアコンの除湿機能はあるに越したことはない機能ですが、除湿機と併用する場合には除湿機よりも除湿できないので結果的に意味がなくなっているのかもしれません。
ないよりは良いはずなのでご参考までに。

湿度が上がる原因

バブル

部屋に湿度がこもる原因はシンプルです。

周囲から何も影響を受けずに部屋の湿度が上がり続けるなんてことはありません。
必ず外的要因があります。

雨の日

雨

雨の日は外が湿度マシマシになりますので家の中もしっかり影響を受けます。

木造の家は家がある程度吸湿してくれるので湿度を感じにくいです。
木造住宅の良い点はこの吸湿性ですが、吸収しすぎるとカビの原因になるのが厄介なところ。

雨の日をなくすなんてことはできませんので、対策することはできません。
どうしてもほかの部分で雨の日の湿度に対抗する必要があります。

部屋の空気がずっとこもっている

時間

雨の日などに取り込んでしまった湿度って意外と残り続けます。
家の性能が良いならなおさら気密性のせいで湿気が抜けてくれません。

これに関しては換気を行うことで対策していきましょう。
部屋より湿度が低い空間とつなげることで湿度が緩和できます。

しかし、これもほかの部屋や外の方が湿度が高い場合はお手上げです。

部屋干ししたり水槽などの湿度があがりやすいものを置いている

部屋干し

水槽のような水をためるものを部屋に置いておくと湿度が上がってしまいます。

水は思ったよりも蒸発していますので、割と簡単に湿度が上がってしまいます
部屋の乾燥対策に濡れタオルを干しておくだけでできるので、水が空気に与える湿度がかなり大きいです。

観賞魚を飼っているなら仕方のないことですし、ほかにもペットの飲み水など設置しておかないといけない水がある場合は、除湿機などの導入が必須になると考えてください。

家がダメになる前に除湿機で対策

除湿機で部屋の湿度対策

除湿剤(乾燥剤)には手を出していませんのでわかりませんが、おそらく除湿機よりも効果のある除湿方法はないように感じました。
エアコンの除湿機能も効果があると思っていた分、実際に計測してがっかりです。

除湿機は高価ですのでお金のかからない湿度対策を行い、それでも無理だと感じたら除湿機の購入をおすすめします。

タンクの水を捨てる手間が増えますが、除湿機が止まった瞬間に湿度が爆上がりするので頼るしかないというのが私の現状です。

買ってよかった家電ランキング

共働き視点で生涯で買ってよかったランキングTOP10を記事にしています。

随時更新ですので今後もどんどんランキングが変わると思いますが、衣類乾燥としか使っていなかった除湿機のランキングが今年の梅雨のせいで上がっていきそうです。

TOP10しか紹介しない制限で書いている記事ですので、本当に選りすぐりの家電ですので興味があったら是非見てみてください。

共働きが買ってよかった家電ランキングTOP10!2025年6月更新

 

 

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA