評価:4
「家で本格的なカフェメニューを作りたい」
「ラテアートを自宅で練習したい」
「素人でも扱えるようなマシンが欲しい」
そんな要望を満たしてくれる家電が2万円で買えます。
それがデロンギの「スティローザ」(EC235J)です。


スティローザは2万円という価格で、本格的なエスプレッソの抽出が行えて、ミルクを泡立てるフロッサーもついています。
「カフェラテ」や「カプチーノ」などカフェのメニューを自宅で作れるのです。
美味しいエスプレッソメニューでリラックスしたり、ラテアートに挑戦することができるので、生活に彩りを与えてくれます。
デロンギは高級なマシンばかりのイメージですが、スティローザは2万円なので手が出しやすいです。
初めてのエスプレッソマシンにおすすめします。
スティローザはデロンギのエントリーモデル

コーヒーメーカーで定番なのがデロンギです。
デロンギはイタリアの老舗メーカーで、本格的な味わいを楽しめるうえに、お洒落なデザインが人気ですね。
歴史は100年もあり、日本での販売も40年が経ちます。
デロンギのマシンが欲しいと思っても、購入する際のハードルとなるのが価格。
10万円を越えてるものが普通にあるので、高級なイメージが付いています。
そんなデロンギのマシンでも2万円で買えるものが「スティローザ」です。
エスプレッソはマシンが無いと抽出できない

スティローザはデロンギのラインナップのなかで「エスプレッソメーカー」という種類になります。
エスプレッソメーカーはその名の通り、エスプレッソを抽出できるマシンです。
エスプレッソは適切な温度と圧力で抽出することが重要で、エスプレッソメーカーを用いないと作れません。
エスプレッソ自体はめちゃくちゃ濃いコーヒー

スタバとかでもメニューにあるエスプレッソ。
そもそも何なのかわからない方もいると思います。
私も知りませんでしたので、解説しておきます。
エスプレッソは、イタリア発祥の濃縮コーヒーで、高圧の水を短時間でコーヒー豆の挽き粉を通して抽出する方法で作られます。
エスプレッソは通常、1オンス(約30ml)程度の小さな量で提供され、濃厚でクリーミーな泡(クレマ)が特徴です。
約30mlって少ないですよね。
でもこれがエスプレッソです。

お洒落なカフェで「エスプレッソください」って言うとこの濃くて苦いエスプレッソそのものが出てくるでしょう。
実はエスプレッソはカルピスの原液みたいなものなのです。
そのまま飲む強者もいますが、水で割ってカルピスにしたり、ソーダで割ってカルピスソーダにしますよね。
エスプレッソもそのまま飲むこともできますが、以下のようなメニューで作られることが多いです。
エスプレッソで作れる一例
- アメリカーノ エスプレッソ+お湯
- カフェラテ エスプレッソ+スチームミルク
- カプチーノ エスプレッソ+スチームミルク+フォームミルク
- モカ エスプレッソ+スチームミルク+チョコレートショップ
カフェで見るようなメニューが並んでいますね。
デロンギのエスプレッソメーカーはミルクフロッサー(ミルクの泡立て機)の機能も付いているので、スチームミルクやフォームミルクも作れます。
スティローザ(EC235J)は2万円で本格的なエスプレッソメーカー

デロンギのエスプレッソメーカーはいくつかのラインナップがあります。
価格は2万円~17万円で展開されていて、最も安いのが2万円のスティローザです。
安い分、性能も低いかと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
エスプレッソの抽出とミルクフロッサーは本格的な性能です。
安い理由は、エスプレッソの抽出とミルクの泡立て以外に機能が無いこと。
上位の3万5千円ほどの機種では、コーヒーカップを暖めておく機能があったりします。
しかし、少し値段が高いモデルよりもミルクフロッサーのノズルが扱いやすくて超人気です。
売り切れている場合が多く、ネットでは定価より高く売られていることも多いです。
デロンギ公式の価格は19,800円(2023年5月時点)ですので気を付けてください。
家庭でラテアートに挑戦できる

ミルクフロッサーが付いていて、カフェラテが作れることはさっきお伝えしました。
じつは、スチームミルクが作れる=ラテアートができるってことなんです。
ミルク(牛乳でOK)を泡立てることで液面にアートが書けるようになります。
簡単ではないからこそ楽しいです。
毎日1杯は挑戦していますが1ヵ月でもハートがちょっと書ける程度……
スティローザのデメリットを許容できるかが人を選ぶ

スティローザにはデメリットもあります。
コーヒーメーカーは買ったけれど使わなくなったという人も多い家電なので、デメリットもしっかり知っておきましょう。
- 手間がかかる
- 振動でカップが少し動く
- 売り切れやすく、高額で販売もされている
購入前にしっかり知っておいてください。
最大のデメリットは手間

スティローザは美味しいエスプレッソを淹れるために手間をかける家電です。
こだわった美味しいコーヒーを作るための家電ですからね。
簡単にすぐできるようなコーヒーでいい人は、そもそもコーヒーメーカーは向いていないでしょう。
抽出が簡単なコーヒーメーカーであっても、掃除を行う必要があるからです。
スティローザももちろん手入れが必要です。
抽出から手入れまで含めると1杯に15分くらいかけています(ミルクの泡立てまで行った場合)。
コーヒーという嗜好品を楽しむための家電なので、時短家電のように楽になる家電ではないということは理解して購入されてください。
振動でカップが動く

エスプレッソの抽出を行う際に、本体が振動します。
音がうるさく感じるような振動ではないですが、抽出口の下に置いたカップが少しづつ動いていきます。
本体サイズがそんなに大きくないので仕方ないと思いますが、少しがっかりポイントですね。
カップを手でもって置けば大丈夫だし、離していても中がこぼれるほど揺れることはありません。
人気で売り切れやすい
手を出しやすい価格で性能が良いので、ものすごく人気です。
デロンギ公式のオンラインストアではずっと売り切れているし、楽天やAmazonでは定価より高く売られていることもあります。
デロンギのオンラインストアで19,800円ですので、これより高い場合は気を付けてください。
公式サイトだと定価で買えるし、保証も付くのでオンラインストアで売られていないか確認してみてください。
スティローザのメリットは2万円で十分すぎる性能

スティローザは「エスプレッソの抽出」と「ミルクの泡立て」だけに機能を絞っているので、値段が安くてもこの2つの性能はしっかりしています。
この2つがちゃんとしていれば美味しいエスプレッソメニューが作れるので十分です。
カップの温め機能の有無で1万円とか出せる素人はいません。
ちょっとしたところで使いやすい工夫もされているので紹介します。
- 本格的なエスプレッソ抽出
- スチームノズルが扱いやすい
- カップ受けを外して高さ調整できる
- 操作がシンプル
- デザインがおしゃれ
- 価格が2万円
本格的なエスプレッソ抽出

エスプレッソ抽出には適切な温度と圧力が必要です。
業務用と比べるとバラつきがあるかもしれませんが、家庭用としては本格的になっています。
大きい筐体の業務用マシンほど安定せずとも、しっかりと本体を使いこなせれば美味しいエスプレッソが抽出できます。
この少し使いこなしが必要な感じも面白いので、私は好きです。
誰がやっても同じではこだわりようがありません。
スチームノズルが扱いやすい

上位機種よりも扱いやすいと言われているほどのノズルです。
私はここが決め手でした。
根元から様々な角度に調整できるようになっていて、ノズルも少し細身で扱いやすいです。

上位のモデルの中では、改造しないとうまくできないと言われている物もありました。
スティローザは新しめな機種なのもあって、ノズルが改良されているようです。
カップ受けを外せる

我が家では背の高いコップを使用していたんですが、エスプレッソマシンの受け口に入らないんです。

スティローザはカップ受けの網目になっているところを外すことで、背の高いコップも置けるようになります。
ただ、ラテアートするなら背が低くて底の丸いティーカップを準備した方が良いです。
ラテアート自体が背の高いコップに向いていません。
操作がシンプル

余計な機能が無い分、操作部も簡単で分かりやすいです。
4つの方向に回るダイヤルと、スチームのレバーがあるだけなので、操作が覚えやすいようになっています。
抽出・お湯を出すときは、はじめに「ON」にダイヤルを合わせます。

本体の温めが始まり、「READY」ランプが点灯すると準備完了。

抽出へダイヤルを合わせると抽出できます。

何もセットしていない場合は、お湯がそのまま出てきます。
スチームを使用する時はスチームへダイヤルを合わせて「READY」が点灯したら、横のレバーを動かすだけです。


デザインがおしゃれ

余計な機能がなく、操作部が簡潔なので、見た目もシンプルでかわいい感じになってます。
デロンギのマシンはどれも見た目がおしゃれですが、機能が多いほどゴツイ見た目になります。
スティローザは黒色しかありませんが、どんな部屋でも設置しやすいシンプルさで、悪目立ちしません。
価格が2万円

こんなきちんとしたマシンが2万円です。
デロンギのエスプレッソメーカーで一番安い。
でも機能は十分なのが人気の理由ですね。
私はちょうどマイナポイントが2万円分もらえたので、購入したっていうのもあります。
高い機種買って失敗したくないですから。
スティローザの口コミを調べました

私は大満足しているスティローザですが、コーヒー素人だけの評価だと物足りないと思うので、ネット上での口コミを集めてみました。
売り切れるほどの人気商品なので、評価が高い口コミが多かったです。
良い口コミ
多機能ではないですが安定のデロンギ製。
作るのは楽だけどお手入れに多少手間がかかるのはご愛嬌。
エスプレッソやカプチーノをメインに据えたい場合はおすすめです。引用:価格.com
置き場所がそんないない家でも十分収納できるのがよい。
機能面ではスチームの強さが家庭用ではピカイチなので、スチームミルクの練習にもよい。
エスプレッソも十分美味しく抽出できるので、とても気に入っている引用:価格.com
グラインダーと豆を選べば、お値段を考えると優秀だと思います。
足りないと思うモノは別途購入する前提で良いかと。引用:ヨドバシ.com
悪い口コミ
エスプレッソだからね量は少ないですよ(30cc)。
もちろんそのエスプレッソに泡立てた牛乳を加えてカプチーノもできる。
さすがに味わいはいいんだけど、この量には満足できない。
このマシンはおしゃれ感がすごいとは思うんだけどね・・・・
なにせエスプレッソに特化したコーヒーメーカーなんでね!!
コーヒーをがぶがぶ飲みたいならオススメはできません。引用:価格.com
これからラテアートの練習をする為に購入、業務用と違い、熱量は弱い感があり、多少時間がかかったり、タイミングによって、エスプレッソのでかたに差があるので安定はしていません。でも、1、2杯なら、慣れれば初心者でもアート出来ます。
引用:ビックカメラ
プラスチックパーツを多用してコストダウンを図っているようですが安っぽくならないようデザインされています。ただ、耐久性はなさそうです。
現状、ミルクフロッサーに変なパーツがついていないのはこれ一択です。引用:ヨドバシ.com
口コミまとめ:コスパは良いが、業務用や高額機種にはかなわない

機能を必要最低限にして、値段の割には素晴らしい性能を誇るというのが口コミの総評かと思います。
しかし、やはり10万円とかするような物を経験している方からは物足りないかも。
初めてエスプレッソマシンを購入する方や、今持っているマシンが壊れて急遽欲しい方に向いている商品と言えますね。
デロンギの他のマシンとの比較
デロンギには他にもエスプレッソマシンがあります。
スティローザは最も安く、機能が一番少ないです。
もっとお金を出すとどんな機能が増えるのか見ていきます。
違いを簡単に表にしました。
私が購入を検討している段階では、デディカとかのミルクフロッサーは改造して使わないとうまくできないと言われていたので避けました。
2023年発売のデディカ アルテはそのままでしっかりと使えるようになったようです。
スペシャリスタは機能もすごいですけど値段もすごい。
私なりに購入基準をまとめると、
- 初めてのマシン スティローザ
- 設置スペースが狭い デディカ アルテ
- 手間なく使えるようにもしたい オートマティックカプチーノ
- 最上級が欲しい玄人 スペシャリスタ・プレスティージオ
このようになると思います。
カプチーノメーカーとアイコナはデザインが好きならアリだと思いますが、スティローザで良いんじゃないかなと感じました。
一緒に揃えたいアイテム

スティローザで自宅エスプレッソデビューをするなら一緒に買った方が良いと思うアイテムをご紹介します。
ラテアートまでするならしっかり揃えた方がやりやすいです。
一緒に揃えたいアイテム
- ラテアート向きのカップ
- ミルクピッチャー
- グラインダー
特に上2つは、いつか買うことになると思います(ラテアートしている限り)。
ラテアート向きのカップ

ラテアートがしやすいカップとしにくいカップがあるって知ってましたか?
初心者が挑戦してはいけないのは、背の高いコップです。
液面の上にミルクを浮かせていくのに、高低差があると落下した勢いで沈んでいきます。
では、どんなカップが良いのかというと
- 背が高くない
- 底が丸い
- 口が広い
以上の条件をできるだけ満たすカップです。

ちなみに、ラテアートがしやすいように上記の条件を満たすように作られたものを「ラテボウル」と言うらしい。
私は背の高いコップしかもっていなかったので、ダイソーでティーカップを購入してラテアートに挑戦していました。
全然アートはできないし、なんならミルクが浮かない。
初心者だからやりやすいカップの方が良いのかと思って購入したら、いきなりハートっぽく描けました。
私が購入したのは「オリガミ」ってやつです。
色も多くてかわいいのでオススメします。

ミルクピッチャー

ラテアートに挑戦するなら絶対必要なミルク注ぐやつ。
ミルクピッチャーが無いと始まりません。
12ozと20ozが売られていますが、スティローザで使うなら12ozのサイズを選んでください。
口の形が丸かったりとがったりで、使い勝手が変わるらしいです。

私は初心者で良くわからないので、youtuberがおすすめしていたものを購入しました。
グラインダー
真に味にこだわるなら新鮮な豆の挽きたてが良いらしい。
電動でエスプレッソ向きの挽き方ができるグラインダーがデロンギからも出ています。
ただ、私は粉で売られている物を使っているので持っていません。
理由は、音が大きいからです。
掃除機レベルの騒音らしいので、アパート住みだとうるさいかなって思って買いませんでした。
いつかは自分で豆を挽いて飲んでみたい。
コーヒーパウダーは極細挽きを用意する事

エスプレッソを抽出する場合に必要になるコーヒーパウダーは極細挽きです。
用意する粉はスティローザでは3つのパターンがあります。
- 豆を購入して自分で挽く
- はじめから粉になっている物を購入する
- カフェポッド
最もおいしいのが自分で豆を挽く方法。
最も手軽なのがカフェポッド。
両方の中間が粉で売られているものになります。
豆を購入して自分で挽く
新鮮な豆の挽きたてが最も風味が出て美味しいと言われています。
私は電動グラインダーの音にビビッてしたことありません。
グラインダーによって挽目の設定は変わるだろうし、気圧によっても変わるそうです。
エスプレッソは極細挽きなので、きちんと対応したグラインダーを用意しましょう。
はじめから粉になっている物を購入する

私がメインで使っているやり方です。
極細挽きで売られている物を購入しましょう。
いくつか試しましたが、これが一番おいしく感じました。
あと、夕方以降に飲むのであればデカフェ(カフェインレス)のこちらがオススメ。
カフェポッド

カフェポッドは初めから粉が1杯分ごとに小分けされている物です。
このままセットできるし、粉が出ないので片付けも簡単。

ただし、あまりおいしく感じませんでした。
いくつか試しましたが、味が薄いような……
自分に合った味を探すのも醍醐味ですね。
スティローザのFAQ

スティローザを調べていて気になりそうなことや、購入後に困りそうな内容をまとめました。
調整できません。
51mmです。初めからプラスチックのタンパーが付属します。
半年に1回が目安です。
極細挽きの物を使用してください。合っていないものを使用すると、抽出しようとしても出てこなかったりします。
豆の挽き具合があっていない、本体がきちんと温まっていないなどの原因が考えられます
デロンギ公式オンラインストアでの購入で1年です。
抽出時に少し振動しますが、音は大きくありません。ミルクの泡立て時に少し大きい音がします。
手間も楽しむ趣味の家電として

コーヒーが好きな方にはおすすめできる家電です。
2万円でエスプレッソが自宅で楽しめるようになります。
こだわった1杯の為に多少の手間をかけるのが楽しいです。
ラテアートに挑戦するにもおすすめ。
逆に、簡単にコーヒーを飲みたい方には向かないかもしれません。
この記事が購入判断の手助けになれば幸いです。
買ってよかった家電ランキング
コーヒーマシンは人によって向き不向きがあるので、万人におすすめできるわけじゃありません。
家電ランキングの記事では、誰にでもおすすめできる家電たちを紹介していますので見てみてください。
