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【全機能調査】ホットアンドクールの電気代が高くなる理由!節約方法は?

ホットアンドクールの電気代
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ホットアンドクールを使いまくりの、もーたろすです。

ホットアンドクールは1台で空気清浄しながら涼風も温風も出せてオールシーズン対応です。
おうちでガンガン活躍してもらおうと購入する方がほとんどでしょう。

しかし、実際にガンガン使いすぎて電気代がとんでもなく高くなっている方をネットで見かけたりします。

口コミでも言われている通り、気をつけておかないとホットアンドクールの電気代だけで高額になってしまう可能性があります。

今回の記事ではホットアンドクールの電力を実際に測定して電気代を算出しました。
様々な機能を使用した状態で測定を行ったので、何をすると電気代が高くなるのかを知り、電気代削減の参考にされてください。

温風を常時つけていると月の電気代が2万円を超える計算になりました。

特に注意すべきはファンヒーター機能です。

ホットアンドクールの温風が暖かくないか検証した記事もあります。

ホットアンドクールの機能

ダイソン ホット&クール

ホットアンドクールで何をすると電気代が高くなるのかを考えるためにも、まずはどんな機能があるかについて軽く触れておきます。

ホットアンドクールのユーザー側が操作できる機能は以下のものです。

また、コンセントを差しているだけの待機状態でも電力を使用します。

以上の機能はリモコンやスマホアプリから操作を行うことができます。
空気清浄機能は必ず作動し、涼風か温風のどちらかを必ず送風しなければなりません。

基本となる涼風

ホットアンドクールの涼風機能

涼風を使用する主な状況は2つあります。

  • 扇風機として使用する時
  • 空気清浄のみを目的としている時

ホットアンドクールを使用する場合は、涼風で運転することが最も多いと思います。

扇風機として使用する時や空気清浄のみを目的とした運転時にも涼風を使用します。

空気清浄のみを目的とするならばAUTOモードが便利です。
空気の汚れを感知すると空気がキレイになるまで風量を上げて動いてくれます。

温風は電気代が高くなりやすい

ホットアンドクールの温風機能

温風を使用するのは部屋を暖めたい時です。

主に冬に使用するのが温風です。
ホットアンドクールはファンヒーターなので、暖かい風で室内の風を循環させながら部屋全体を温めるので、部屋全体が均一に暖かくなっていきます。

ただし、熱を出すためには多くの電力を使用するので、電気代は高くなりやすいです。

首振り機能は空気循環の効率化

ホットアンドクールの首振り機能

首振り機能を使用するのは多方面に風を当てたい時です。

空気清浄を目的としたAUTOモードでも首振り機能のON/OFFはユーザーが操作することができます。

風量の調整

ホットアンドクールの風量調整

風量は扇風機として涼風を当てる時や暖房を使用していち早く体感温度を変えたい時に使用すると思います。

涼風では風量を上げると涼しさが増し、温風
だとより暖かく感じられます。

AUTOモードでは自動で調整されますので、自分で風量を調整する必要はありません。

ディフューズドモードは背面からの送風

ホットアンドクールのディフューズドモード

風に直接当たりたくない時は、背面側から送風するディフューズドモードが便利です。

私はこのモードを使うことはほとんどありませんでした。
AUTOの微量な風加減で気になることが無かったからです。

ナイトモードはディスプレイの消灯

ホットアンドクールのナイトモード

ナイトモードの特徴

  • 本体ディスプレイの消灯
  • AUTOモードの場合、風量が4以下に限定される

ナイトモードは寝る時に邪魔にならないようにディスプレイの明るさと風の音を抑えてくれます。

待機状態でも電力は使用する

ホットアンドクールの操作画面

コンセントに差しているだけでも電力を使用します。

  • リモコンやアプリからの操作を受け付けるため、赤外線の受信やインターネットに接続されている必要がある。
  • コンセントに差しているだけでもセンサーで空気質を監視し、インターネット経由でアプリへ送るため。

コンセントに差すだけで電力を使用するので電気代が掛かります。このおかげで常に空気を監視してくれるし、外出先から電源を入れて部屋を暖めておくことができたりします。

見た目と同じくシンプルで使いやすい機能たちです

ホットアンドクールの電気代を計測してみた

各機能を使用した時にどのくらい電力を消費するかを測定し、電気代を算出しました。

計測する機能

また、測定を行った環境は以下の通りです。

  • 部屋の大きさは6畳(公式が推奨する広さ
  • 室温は24℃(画像は22℃ですが涼風の測定中に24℃になりました)
  • VOC(揮発性有機物)の値が上がっている状態
  • 電気代の単価は23円として計算
  • 計測はワットモニターを使用
  • 電気代の計算は消費電力(kW)×1時間×電気代の単価

使用するのは2021年発売の「Dyson Purifier Hot+Cool」です。
最新機種との差は空気清浄くらいで、公式からアナウンスされている電気代の差はありません。

ダイソン公式では温風の最大風量で1時間当たりの電気代は約34.7円とされています。

この記事では電気代単価を23円として計算します。
消費電力を載せているので、自分の場合の正確な電気代を知りたい方は自分が契約している単価で計算されてください。

涼風での電気代は安め

扇風機

涼風の状態で風量1~10の時の消費電力を計測しました。

風量 消費電力(W) 1時間当たりの電気代(円) 電気代の変化
1 2.6 0.0598 0.0598
2 2.8 0.0644 0.0046
3 3.4 0.0782 0.0138
4 4.1 0.0943 0.0161
5 5.3 0.1219 0.0276
6 6.9 0.1587 0.0368
7 9.0 0.207 0.0483
8 11.7 0.2691 0.0621
9 15.8 0.3634 0.0943
10 21.2 0.4876 0.1242

結果としては最大風量である10でも1時間当たり0.5円以下です。
24時間使用して11.7円。1ヵ月30日で計算しても351円です。

実際には最大風量で使用し続けることは無いので、1ヵ月に300円も掛かりません

風量による電気代の変化については、風量が低い1→2よりも9→10の方が高くなっていることもわかります。
風量1→2、3→4はほぼ変わらず、それ以降は1つ風量を上げると電気代が少し増加しています。

風量が大きいほど1つ風量を上げるだけで電気代が変化する。

最大風量でつけっぱなしでも月に350円なので、涼風の電気代は安いです。

温風の電気代は高い

ヒーター機能

温風機能の電気代を測定した結果を表示します。
計測結果はすべて風量5で行っています。

温度設定値(℃) 消費電力(W) 1時間当たりの電気代(円) 電気代の変化
1~24 約2.3 0.0529 0.0529
25 1206 27.738 27.6851
26 1241 28.543 0.805
27 1246 28.543 0
28 1246 28.543 0
29 1247 28.681 0.138
30 1246 28.543 -0.138
31 1249 28.727 0.184
32 1252 28.796 0.069
33 1253 28.819 0.023
34 1251 28.773 -0.046
35 1252 28.796 0.023
36 1250 28.75 -0.046
37 1250 28.75 0

涼風は最大風量でも0.5円だったのに対し、温風では20円後半になっています。

室温以下の温度では温風は機能せず、電気代が安い

測定時の室温は24℃です。

当然といえば当然かもしれませんが、室温以下の温度設定の場合は暖める必要がないので、電気代は安いです。

涼風の風量1と似た電気代になっていますので、空気清浄のために微風だけを出している状況だと推測できます。

室温より設定温度を高くすると電気代が高くなる

室温より高い設定温度に変えると、急に電気代が高くなります

1時間で28円ですので、涼風の最大風量と比べても約60倍です。

測定中は温度を変えなくても消費電力がある程度増減を繰り返していました。

温度を上げても消費電力が大きく変化した感じはありません。

室温以上の温度設定だと、何度に設定しても電気代は28円~29円高額になる。

24時間使用して680円、30日使用で20,400円です。

温風の状態で風量を変更した場合の電気代の増減

測定時に設定できた最高温度は37℃でした。

この状態で、風量を変更して消費電力を測定してみました。

風量 消費電力(W) 1時間当たりの電気代(円) 電気代の変化
5 1250 28.75 0
6 1275 29.325 0.575
9 1374 31.602 2.277
10 1396 32.108 0.506

風量を5→6、9→10へと1段階上げた時は0.5円ほど電気代が上がる結果になっています。
6→9へ3段階上げた時は2.277円上がっており、1段階あたり0.759円も上がりました。

涼風で最も電気代の変化が大きかった風量9→10でも1.2円ほどでしたので、温風は風量を上げた時の電気代の変化も高いことがわかります。

首振り機能の電気代

涼風と温風の両方の状態で消費電力を測定して首振り機能の電気代と、涼風と温風で差があるのかを検証してみました。

涼風時の首振り機能の電気代

涼風での首振り機能の測定結果です。
風量を5の状態で測定を行いました。

首振りの角度 消費電力(W) 1時間当たりの電気代(円) 電気代の変化
オフ 5.3 0.1219 0
45° 6.5 0.1495 0.0276
90° 6.6 0.1518 0.0023
180° 6.6 0.1518 0
350° 6.6 0.1518 0

首振り機能をオンにすると僅かに消費電力が上がりました。

首振りの角度を変えても消費電力の変化はありません。
首を振る角度を変えるだけで動く時間や速さが変わらないためだと考えます。
首振りの速さを変えられるのであれば消費電力が上がったでしょう。

涼風で首振りをオンにすると0.03円ほど電気代が増える。
首振りの角度を変えても電気代は変わらない。

24時間の使用で0.72円、30日で21.6円です。

温風使用中の首振り機能の電気代

温風機能で温度37℃、風量5の状態での首振り機能についても消費電力の測定を行いました。

首振り角度 消費電力(W) 1時間当たりの電気代(円) 電気代の変化
1250 28.75 0
45° 1250 28.75 0
350° 1252 28.796 0.046

45°では変化なし、350°で0.05円増加しています。

温風状態では消費電力が常に上下していたので、45°の時はちょうど下振れしているタイミングになってしまったのだと思います。
首振りをオフにしていても消費電力が1255Wになったりしました。

温風状態での首振りの有無は消費電力の誤差が大きいので、参考にするのは涼風の方が良いですね。
実際は首を振るだけなので涼風時と同じ電気代だと思います。

おそらく首振り機能の電気代は温風でも涼風と同じ

ディフューズドモードの電気代

後ろ方向に送風すると電気代が変化するのか試してみました。
ちなみに、温風ではディフューズドモードを使用することができないので、涼風でのみ測定しました。

送風5の状態での測定です。

状態 消費電力(W) 1時間当たりの電気代(円) 電気代の変化
通常時 5.3 0.1219 0
ディフューズドモード 5.5 0.1265 0.0046

計測結果は0.0046円となりましたが、おそらく誤差の範囲です。
24時間で0.1104円、30日で3.312円です。
実際には変化なしだと思います。

ディフューズドモードで電気代は変わらない

ナイトモードの電気代

ディスプレイの表示を消せるので電気代が安くなりそうですよね。

今回も風速を5の状態にしています。

状態 消費電力(W) 1時間当たりの電気代(円) 電気代の変化
通常時 5.3 0.1219 0
ナイトモード 4.0 0.092 -0.0299

涼風での計測結果が上の表です。
0.03円ですが電気代が安くなりました。

温風での測定も試みたのですが、ナイトモードのオンオフを繰り返したときの幅に差がありすぎて信憑性が無かったので表には加えませんでした。

ナイトモードは誤差のレベルでわずかに電気代が安くなる。

待機電力

待機電力

コンセントを繋げて電源は入れていない状態です。

ホットアンドクールの待機電力は1.0Wでした。
1時間当たりの電気代は0.023円です。
24時間で0.552円、30日で16.52円ですね。

コンセントに差しているだけでもこれぐらいの電気代が掛かります。

待機電力でも電気代が少しかかる

AUTOモードの電気代

AUTOモードは空気質からホットアンドクールが判断して風力を調整するので電気代がいくらになるかはわかりません。

一応今回の検証で、空気が汚いときには風力6ほどになり、普段は風力1で運転していることは確認できました。

ホットアンドクールの電気代を節約する方法

計算

ホットアンドクールの電気代を抑えるには必要以上の強さに設定しないことが1番だと思います。

涼風での風力設定はもちろん、温風でも温度を必要以上に高くしていると、常にフルパワーで運転します。
快適だと思える状態になってもフルパワーで運転するのは勿体ないので避けましょう。

かなり微力ですがナイトモードにすることでも電気代は抑えられるかもしれませんが、本当に些細な変化かと思います。

待機電力も掛かるので、空気質の観測が必要ない方はコンセントから抜いておきましょう。

今回の測定は電気代の単価を23円で計算しているので、もっと安い電力会社を選ぶと今回の結果よりも安くなります。
23円より高いのなら、電力会社を変えるのも手ですね。

ホットアンドクールの電気代はファンヒーター機能に注意!

注意

今回の結果として、

  • 扇風機(涼風)での使用は最大でも月350円ほど
  • ファンヒーター(温風)での使用は最大で月2万円ほど
  • 首振り、ディフーズドモードはほぼ影響なし
  • ナイトモードはわずかに消費電力が下がる
  • 待機電力だけでも月16円ほど

以上のことがわかりました。

電気代が大きく増えてしまうのはファンヒーター機能です。
使わないのは勿体ないので、使用時間や温度設定などを管理して上手に活用されてください。

電気代を自分で計測したい方はぜひワットモニターを使用してみてください。
私も使用していて、必要十分な機能で安いのでおすすめ。

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ホットアンドクールは現在8位です。
ランキングの詳細は以下の記事で。

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