評価:3.5
アパートでは32型くらいの液晶テレビでしたが、一戸建てを買って完全にハイになり65インチの有機ELテレビを購入。
これが思った以上に満足度が高く、リビングで最も目に入る&使用する家電はテレビなんだと認識させられました。
今回の記事で実際に感じた有機ELテレビのメリットとデメリットと、購入したパナソニックの有機ELテレビについてご紹介します。
有機ELテレビが与えてくれる体験は素晴らしく、自分もお客さんも最も見ることの多い家電なのでお金をかけて後悔のない家電でした。
有機ELテレビはめっちゃキレイ 液晶との違いはバックライト
有機ELテレビが何となく高級モデルなイメージがある方は多いと思いますが、何がそんなに優れているかイマイチわかっていない方もいるでしょう。
私は高校生の頃に遊んでいたPS Vita(携帯ゲーム機)が有機ELだったので程度触れて理解していましたが、ヨメちゃんはよくわかっていませんでした。
有機ELがキレイに見える理由と特徴を簡潔に説明します。
有機ELの仕組み
有機ELとは、画面の中にある特定の有機物に電圧を与えて発光させます。
緑に光る有機物に電圧を当てれば緑に光るし、青に光る有機物に電圧を与えれば青に光ります。
有機物自体が光って色を表現するのが特徴的です。
液晶テレビは画面全体に後ろから光を当てて、カラーフィルターに通す通さないで色を表現しています。
ステンドグラスみたいな感じで、赤いものの後ろから光を当てて赤く発光させる感じです(あくまでイメージ)。
自ら色の光を放つのか、後ろから光を当てて色を出すのかで見え方が大きく変わります。
有機ELのメリット
自ら発光する事で得られるメリットは以下の点です。
- 液晶テレビより視野角が広い
- 本体を薄くできる
- 発色が濃い
- 最大の特徴は黒
実物の有機ELテレビと液晶テレビを見比べてもらえるとすぐにわかります。
家電量販店で実際に見てみてください。
液晶テレビより視野角が広い
視野角ってなんやねんってなったかもしれませんが、テレビを見る角度の問題です。
液晶テレビをお持ちならばテレビの横からテレビの画面を見てみてください。
暗くて見えなくなりませんか?
有機ELテレビはほぼ真横に立っても画面が光っているのがわかります。
さすがに真横から見ることはありませんが、リビングのテレビをキッチンから見たり、L字のソファで角度がある場所から見る時に差が出ます。
リビングという何人も別の角度から見るような場所では視野角は広い方が良いです。
本体を薄くできる
液晶テレビは後ろから光を当てる必要があるため、バックライトの分だけ厚くなります。
有機ELテレビはバックライトが無いので、その分薄く作る事が可能です。
私のパナソニックの有機ELテレビを見てください。
テレビの角度を変えるために押すことすら怖くなるほど薄いです。
まぁ薄いからなんだって言われたらなんですけど、ぎりぎりまで壁に寄せれたり、来客から「うっす!」って反応をもらえます。
発色が濃い
液晶テレビは後ろから光を当てる都合上、何か白っぽいんです。
ずっと見ていると気にならないんですけど、有機ELテレビを買ってから違いが分かるようになりました。
コントラストが明らかに違っていて、有機ELの方が明らかにはっきりと鮮明な色を出します。
最大の特徴は黒
発色がキレイと言いましたが、最も差が出るのは黒です。
私は有機ELと液晶を見分けろと言われたら黒色を見ます。
液晶テレビはバックライトの都合上、画面が真っ黒でも明るいんですよ。
テレビが消えているときの黒と、テレビを点いている時の黒では明るさが違うのはわかってもらえると思います。
有機ELテレビは黒=発光しないので、テレビが消えている時の暗さのまま黒を表現します。
本当に真っ黒です
色の発色が鮮明で、黒がさらに引き締めるので画面のキレイさがより際立つのが有機ELテレビだと感じます。
有機ELテレビにはデメリットもある
有機ELテレビの方が完全に性能が上なら誰も液晶テレビを買わなくなってしまいそうですが、残念ながらデメリットもあるので有機ELテレビを選ばない人もいます。
有機ELテレビのデメリットは以下の点です。
- 画面焼き付きが起こる可能性がある
- 液晶より画面が暗い(最近はかなり明るい)
- 寿命が短い(らしい)
- 値段が高い
私が高校生の頃に出た有機EL搭載のPS Vuta(ゲーム機)は有機ELの技術が今よりも低く、上記のデメリットを確かに感じていました。(画面焼き付いた)
現在ではどんどん改良が進んでおり、上記のデメリットは軽減されてきています。
しかし、値段は高いです。
実はiPhoneやgalaxyといった性能が高いスマホの画面には有機ELが採用されています。
確かに価格は高いですけど、あなたはスマホで上記のデメリットを感じたことありますか?
画面焼き付きが起こる可能性がある
有機ELの最大のデメリットが焼き付きです。
焼き付きは、画面に長時間同じ画面を表示することで跡がのこってしまう現象です。
同じ有機物が発行し続ける事で起きてしまうわけです。
同じ画面で放置しなければ良いじゃんと思うかもしれませんが、画面が動いていても一部の表示は固定されているってことは意外と多いです。
- ゲームをしているとずっとHPのステータスとかが同じところに表示されていませんか?
- YouTubeで動画を探しているとき同じところにずっとメニューがありませんか?
- テレビを見ている時にずっと同じところに時刻が表示されていませんか?
思い当たることが多いのではないでしょうか。
最近の機種は焼き付かせない工夫がされていますが、それでも焼き付きが起こる可能性は十分あります。
特に寝落ちは注意です。
液晶より画面が暗い
私はあまり感じたことはなかったのですが、バックライトのある液晶の方が明るい(光る)表現は強いかもしれません。
有機ELは逆に黒が強いですから。
しかし、現在はどのメーカーも液晶に負けないくらい明るい色が出せるようになっているので、暗いと感じることはほとんどないと思います。
有機ELテレビを購入するにあたって家電量販店に置いてある様々なメーカーの実物を見ましたが暗いと感じることはありませんでした。
めちゃくちゃ安い有機ELテレビだと暗いことがあるかもしれませんので家電量販店で1度実物を見た方が間違いないです。
寿命が短い
有機ELテレビは液晶テレビより画面の寿命が短いとされています。
- 有機ELテレビは約3万時間
- 液晶テレビは約6万時間
どちらも画面を表示している時間での寿命ですが、2倍の差がついています。
私は有機ELテレビを購入してまだ4か月ですのでわかりませんが、液晶テレビで寿命を感じたこと自体ありません。
正直気にしなくて良い気がしていますが、何か感じることがあったら追記します。
値段が高い
有機ELテレビを購入するうえで最も高いハードルになるのが値段です。
私は安く購入しようと新型モデルとの入れ替え時期に旧型になるモデルを購入しました。
パナソニックの元1番上のモデル(つまり旧型)で38万円です。
どのメーカーも良い物を購入しようとすると50万円超えてくるので、簡単に買えるものではありません。
テレビって意外と割っちゃう事があるので大金をかけるには勇気がいります。
実は火災保険で賄えたりもしますが、子供やペットがいる家庭だと怖いですね。
どうせなら思い切って大きい65インチとか買っちゃえ
画面がキレイでしかも4Kとかになると、大きい画面の方が違いが判りすいです。
どのメーカーも55インチくらいからラインナップされていますが、どうせなら65インチくらいの少し大き目サイズを購入した方が違いが分かりやすくて満足できると思います。
ただし、ソファからテレビまでが近すぎると見ずらいので注意です。
メーカーの推奨視聴距離はかなり近いのであてにしてはいけません。
家電量販店などで実際に見てみることをおすすめします。
それでも実際に家に来ると更に大きく感じます(実体験)。
購入したのはパナソニックのビエラ。音も綺麗で超満足
最後に私が購入した機種を紹介しておくとパナソニックのビエラ2023年モデル(MZ-2500)の65インチです。
家電量販店で他メーカーと見比べながら選びましたが、正直どのメーカーも値段が高い物はみんなキレイでした。
では、何が決め手だったかというと以下の点です。
- 画面の下にスピーカー、後ろにもスピーカー
- 点灯防止の吸盤
- 角度調節機能
- 画面反射が抑えられている
- 音声アシスタントと連携可能
正直に言うとスピーカーが1番の理由ですが、残りの点も購入を後押ししてくれたのでご紹介します。
画面の下にスピーカー、後ろにもスピーカー
我ながら下手な紹介の仕方だと思うけど本当にそのまんまの意味です。
「テレビにスピーカーが付いてるのは当たり前だろ」って怒られそうですが、こいつのスピーカーすごいです。
スピーカーっていうかサウンドバーついてる状態。
サウンドバーを後から買えばいいじゃんって言ってもやっぱり物が増えるのは邪魔です。
テレビボードの上がわちゃわちゃしてしまうし、壁掛けならそもそも邪魔です。
パナソニックのビエラ最上位モデルは画面の下に立派なスピーカーが付いているのでスッキリしています。
しかもこのスピーカーが多機能なんです。
画面後ろにもスピーカーがあって音の立体感を出せるようになっているんですが、画面下のスピーカーも音を出す角度が変えられるので自分が座っている位置にしっかり音を届けてくれます。
購入したら最初に音の設定しましょう。
リモコンを耳付近に置いて設定を始めたら自動で合わせてくれます(設定の時に大きな音出るので注意)。
でも毎日迫力あってもうるさくない?って思いましたね。
リモコンからワンボタンで開けるメニューから音のモードを変えられます。
私は基本的にスポーツモードです。一番臨場感あります。
声を聴きやすくするモードとかもあるので高齢者にもおすすめ。
転倒防止の吸盤
大きなテレビは基本的に転倒防止用にテレビと台をつなぐ帯みたいなのがあり、ネジで台に穴をあけて固定します。
パナソニックのビエラにもそれが付属するのですが、さらに本体のスタンドが吸盤になっているので吸盤だけでも転倒防止できるのです。
私は今のところ吸盤しか使っておらず、テレビの角度を変えるために頻繁に本体を押すのですがびくともしません。
一番安全なのは台に穴をあけてネジで固定化もしれませんが、そこまでしなくてもしっかり安定してくれます。
付け方も簡単で、本体スタンドの後ろ側にあるレバーを動かすだけです。
角度調節機能
あるようで意外とないのが角度調節機能です。
どのメーカーでも割と高いモデルにしかありません。
リビングのソファからしか見ないのなら別に必要ないのですが、我が家のようにソファの横にキッチンがある場合、テレビをキッチン側に傾けないと料理しながら見ることはできません。
有機ELなので超ナナメからでも画面に映ってるのはわかるんですけど、楽しめはしませんからね。
我が家ではごはん作ったり洗い物しながら見るためにしょっちゅう角度を変えるので、購入前に思っていたよりも便利に使用できている機能です。
画面反射が抑えられている
家電量販店でテレビを見ていて思ったのが、意外とテレビ画面がつやつやな物が多いことでした。
モニターでパソコンやゲームをされる方にはわかると思いますが、モニターはノングレア(反射しづらい)画面のものが多いじゃないですか。
スマホの保護フィルムでも画面反射防止の物とかありますよね
画面反射を抑えたものって基本的に触り心地がサラサラしていて、少し曇った感じのイメージがありませんか?
パナソニックのビエラMZ-2500は画面の反射は抑えられつつ曇っている感じもしません。
映画を見ていて真っ暗な画面に反射する自分が写ると集中が切れてしまうので、反射が抑えられているのはテレビを見るうえで意外と効果が大きいです。
音声アシスタントと連携可能
普通の赤外線リモコンで操作するテレビでは、音声アシスタントで使用するためにはスマートリモコン(switchボットハブ等)が必要ですが、ビエラMZ2500は直で音声アシスタントとつながることができます。
リモコンも赤外線通信とBluetoothを切り替えて操作できるので、Bluetooth接続ならテレビの方を向けていなくても操作可能です。
テレビ本体がインターネットに接続することで、天気予報の表示や「燃えるゴミの捨てる日ですよ」といった通知をテレビが出してくれます。
何気ない便利機能ですが、あると割と使うかも。
また、スマホの写真や動画をテレビで移すこともできるのでiPhoneやgalaxyのような4K撮影できる機種だと、撮影した映像を大画面でキレイに見れるので面白いです。
このようなちょっとした便利機能は数多くありますので、気になった方は最新型のパナソニックのテレビを調べてみてください。
有機ELは何も考えずに買うテレビではない
ここまで見て頂いて「有機ELが良いじゃん」となっているかもしれませんが、記事中で紹介したようにデメリットもあります。
お金を出せばとにかく良い物が買えることも否定しませんが、有機ELは焼き付きなど雑に扱うことはできない部類の家電です。
高い買い物で失敗しないためにも、自分の性格で後悔しない家電なのかしっかりと考えて購入されてください。
私は毎日のように酒を飲んでテレビを見ながらソファで寝落ちしていますが、めちゃくちゃ満足しています。
たとえ今後多少焼き付くことがあってもまた有機ELテレビを買うでしょう。
買ってよかった家電
買ってよかった家電ランキング(生涯)と2024年に買ってよかった家電をまとめた記事も出しています。
生涯の方はトップ10までに厳選しているので参考にされてください。
有機ELテレビは2024年の買ってよかった家電には入っていますが、生涯にはランクインしていません。
こんなに気に入った家電でも泣く泣くランク外にするほど厳しく選んでいます。